国連加盟国が取り組む持続可能な開発目標=SDGs。
経済、社会、環境、ガバナンスに分かれた17の目標の中には、私たち市民が日常生活で達成できるものも多く含まれています。
片づけの仕事をしながら、多くの皆さんに伝えていることが、このSDGsに関連しています。
私の住む札幌市は、「SDGs未来都市」に選定されています。この街に住む一人として、未来を生きる子どもたちに今よりもっと素晴らしい地球を残していきたいと、片づけを通してSDGsに取り組んでいます。
これらを、高校の授業や官公庁・企業の職場研修などでお伝えしています。
「しあわせな お片づけ。」を伝える
家の中が雑然としている、ゴミを捨てずに家の中に放置していると、体にも精神的にも良くありません。家の中が荒れているのは子供にとっての虐待とも言われています。片づけることによって暮らしはいくらでも変えていくことが可能です。
「自立した人」を育てる
家事は女性が行う作業というイメージは根強く、お母さんや妻だけに負担が強いられています。老若男女関係なく、住んでいる家族全員で行いましょうと伝えています。家事は、一人の人間として自立するための必須スキルです。大人も子どもも成長し家族みんながなかよしになることが家庭のしあわせにつながります。
「モノとお金の整理術」を伝える
消費期限の切れた食品や食べきれず捨てる料理などの食品ゴミを減らすことは、住んでいる地域の処理費用を減らし、CO2の発生を抑える事に繋がります。
モノを買う時に最後まで使いきれるか考えて購入すると家計の節約にも役立ちます。
無駄に手に入れたレジ袋を使い捨てるのではなくエコバッグを持ち歩く、ゴミは分別して捨てることで、環境を守ることが出来ます。
「雪国の心構え」を伝える
その他には、北海道は冬の寒さが厳しいのでエネルギーを無駄に消費しない節約術。
ワークライフバランスだけではなく、自分だけの楽しみの時間も含めた時間の使い方。
地震・大雪・台風・停電など自身の体験に基づいた対策(災害時など突発的なことが起こった時に動じない心構え、準備、減災片づけ)や、落ち込むだけではなく立ち直れる力についても伝えています。